大人の吃音症と報連相 ※コミュニケーション基礎

ビジネスにおける報連相の重要さ

先日のブログでも書きましたが、吃音症と言えども、どの仕事をするにおいてもコミュニケーションは必須。特に、「報連相」についてはコミュニケーションの基礎であり、吃音症関係なく、これができていればビジネス上のコミュニケーションは何とでもなります。とりあえず、コミュニケーションの練習として「報連相」の練習を徹底するようにしましょう。ちなみに、報連相とは。

報・連・相(ほう・れん・そう)は、「報告」「連絡」「相談」を分かりやすくほうれん草と掛けた略語。主としてビジネス(職場)において使われる。

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大人の吃音症である私も未だに苦手ではありますが、日々トレーニングだと思い、上司への「報連相」を心がけるようにしています。その中でも連発・難発の傾向のある私なりの心構え、報連相のやり方を今回のブログで説明しようと思います。

結論を先に言う +紙に書く(A・Y・J・K)

結論を先に言うのは先日のブログでも書いた通りですが、どもってしまうとうまく報連相もできないですよね。以前の私は吃音症に悩み、どもりながらたどたどしい報連相をしていたので、要件が伝わっていないことが多々ありました。そんな中で、私が今でも実践している、報連相のコツをお伝えいたします。

まず、紙に書きます。このとき、(A・Y・J・K)を意識して、話すときのストーリーに見立てて紙に書くとよいです。この(A・Y・J・K)ですが、「A・・・挨拶」、「Y・・・要件+(H・R・S・K・ON)」、「J・・・状況」、「K・・・確認」となっております。(本で読んだわけでもなく、私が実践している方法ですのでご了承ください。)

例えば、先日、Z部長より指示のあったメールアカウントの削除について、日程の調整ができるかどうかの相談の場合。どのようにZ部長に相談するかというと、上記の(A・Y・J・K)を利用すれば、結論から先に伝えたうえで、頭に入る形で相談することができます。

 A(挨拶):すいません、、今少しよろしいでしょうか。
 Y(要件):先日ご指示ございました、メールアカウント削除の件について、
 S(相談):相談事がございます。データ削除の日時は○日の×時以降でよろしいでしょうか。
 J(状況):といいますのも、都合の良い時間帯が×時以降のため、作業しやすいのです。
 K(確認):もし可能であれば、○日×時以降での作業でよろしいでしょうか。

「たろP式の方法」です。(A・Y・J・K)を意識していると、自然と結論から話が入るので、要件がどこかに行くことがありません。また、要件+○という形にすると、聞きたいことに対して何がしたいか上司に伝わることが多いので(今回は相談)、Z部長にも何をしてほしいのか伝わりやすい。そのうえ、完結に話がまとまるので、Z部長の時間をとりすぎることもありません。

大人の吃音症である私が実践していること

お勧めの話し方は、要件を伝える+何をしてほしいか(報告H・連絡R・相談S・確認K・お願いON)を伝えたうえで、「といいますのも・・」と続けるのがコツ。そうすると、なぜそのような話があるのかが、その背景(状況)とともに伝えられるので、流れが頭に入りやすいと思います。その後、念押しで確認すればOKです。確認が否定されれば、お互いの認識が異なるということなので、再度状況を説明したうえで相談を続ければ、誤った方向に進むことはありません。

大人の吃音症の私の過去

吃音症であるがゆえに、テンパってしまうと(特に役員など目上の方)伝えたいことが抜けてしまうことがよくありました。そのため、上記の(A・Y・J・K)だけはメモに書いたうえで話に行くようにします。正直、話し上手な人はそのようなメモなど必要はないと思いますが、私のように話下手の人は紙に書くことで、コミュニケーションのサポートができればよいと思います。

おわりに ※コミュニケーションの基礎

いかがでしたでしょうか。私「たろP式の方法」ではありますが、これを徹底していれば、私においては、上司との認識違いなく作業を進められることに成功しています。一度、実践されてはいかがでしょうか。

あとは、ビジネスでよく使うフレーズを身に着けること。「といいますのも~」は鉄板。そのほかにも「お願い事があるのですが/相談事があるのですが」でつなげれば、相手にしてほしい作業を依頼することができます。「といいますのも~」でその背景を説明するため、相手が納得さえすれば、うまくいく可能性も大です。報連相や相手への頼み事で困っている方は、一度お試しいただいてもよいかもしれません。あとは反復練習、あるのみです。