大人の吃音症と書くことの大切さ

話すのは苦手ならとにかく書く

話しにくい?ならとにかく書きみましょう。ハキハキはなして仕事をこなすのも1つですが、もくもくと確実に仕事をこなすスタイルもいいと思います。私はとにかく書きます。吃音を気にしていた過去、何度も話しかけに行くのは嫌だな、しんどいな、と思っていた時がありました。そのときは、何回も聞きにいかなくてもいいように、1回教えてもらったら、インプットできるように書きまくっていました。

今では仕事上、いろいろなところから連絡・依頼が来るので、書いておかないと漏れてしまうことがあるのも理由の1つです。でもとにかく人一倍、書きます。前の会社では、よく「メモ魔」と言われてました。だた、何でも書いていいわけではありません。要点を絞って書かないと書くのが間に合わないですし、あとで見返したとき何がポイントかわからなくなってしまいます。このあたりは、まだ私も練習中です。

書くことは信頼にもつながる

書いたことで要点を抑えていれば、依頼事項について次に依頼者に話すとき、その要点を捕捉で付け加えることで、依頼した相手からも「この人はきちんと理解したうえで仕事をしてくれているな」と理解され、ときには信頼されます。依頼した人が「覚えていないだろうな」と思われることまで抑えていれば、より好印象でGOODです。

5W1Hでまとめよう

私の中でまとめ方のポイントとしては、「5W1H」が基本です。とくに「What:何/Who:誰/When:いつ」は超重要です。最低限この3つ抑えておけば、仕事をする上で優先度を決めたり、誰に何を聞けばよいのかがわかりますよね。それに補足する形で、「How:どのように」と指示があったり、「Why:なぜ」がわかれば、その作業の背景がわかるので、納得したうえで作業ができますよね。

人は忘れる生き物

また、人は忘れる生き物と言われています。どれだけ頭がよくて記憶力があっても、ふとした拍子に「あの仕事のポイントの1つってなんだったっけ」となることが出てきます。忘れてしまい、そのことが気になるとどんどんストレスにもなりますよね。忘れたから何度も聞いたしていると、あまり印象よくないですし、その人のことを気にしてしまってよけいに話し辛くなりますよね。

上でも書いていますが、吃音を気にしていて話すことがコンプレックスだったときは、話す回数、聞く回数を減らすために、メモを取って自身にインプットしていました。それが今の「メモ魔」の土台になっているのだと思います。話すのが得意な方、饒舌な方ならうまい形で忘れた理由や言い訳を言えるかもしれませんが、話すのが苦手なら。しっかりもくもくと業務をこなして確実に高評価を勝ち取れるようにしましょう。

外的要因のストレスも減る

実は、これも大きな理由の1つ。「外的要因のストレスも減る」ということ。メモに書いて残しておくと、あとから見た時に思い出すので、頭から忘れてもいいんです。つまり、「いつまでも仕事のタスクのことを頭に置いておくストレス」から解放されるのです。仕事を終えれば、オンオフ切り替えて仕事のことを忘れることができます。これは、周りの環境である仕事の環境「外的要因のストレス」を減らすことにつながります。本当ですよ。

今回はインプット型の「書く」

以前の記事「大人の吃音症と報連相 ※コミュニケーション基礎」で、話すときにはメモと要点(ストーリー)を用意して話す、アウトプット型の話をしておりました。今回は、書くと言ってもインプット型の話です。この両方をしっかり意識しておけば、吃音でも、話すのがしんどいときでも、きちんと最低限の報連相をとったうえで、忘れることなく業務をすることができます

とか書いて置きながら、私はめちゃくちゃ人の目を気にするタイプです。いまだに報連相の「相談」が苦手。相談してもいいのかな、邪魔にならないかな、とか考えることも多いです。でも、意外と有識者の方、上司の方は、相談されるのが好きだったり、得意とされたりすることも多いんですよね。そのあたりの記事は、また別の機会に。吃音症でも吃音症でなくても、書くことをしっかりしていれば、自分がすべき作業をしっかりとこなすことができますよ。それが自分の仕事のスタイルにもなり、ストレスからも軽減されるのです。