「なぜ転職するのか」
昨日のことですが、転職活動をしているものの「なぜ転職するのか」という根本的な疑問について、ふと深く悩んでしまいました。うつうつとするので、走りに行こうと5kmほどランニングしてきたくらい、なんだかもやもやしてました。
そこで走りながら考えた結果、「なぜ転職するのか」という根本的な疑問について自分なりの回答が出たような気がするので、なんとなくブログにしてみました。
転職のベースである「将来のビジョン」
そもそも、「なぜ転職するのか」という疑問。面接でよく聞かれる質問である「将来どのようになりたいか」や「退職された理由は?」という質問に密接に関連しますよね。
というのも、「転職する」=「転職して新しい会社で何がしたいか、何ができるか」であったり、「現職を辞めてまで転職する理由」であったりします。
私も面接対策でいろいろと考えていましたが、前者「志望動機」に対する「後付け感」が大きかったです。また、どちらかというと後者「現職を辞めてまで転職する理由」の言い訳にすらしていたかもしれません。
それくらい、根本的に「なぜ転職するのか」について、そこまで深く考えておらず、そんな先のことが見えない状況の中で転職活動していました。「中途半端な状況で転職していたのだな」と痛感しました。
そこで、将来のビジョンについて、今後の社会的な活動を続けるにあたり、見えている部分、見えていない部分について考えることにしました。
「逃げる」ための転職ではない
転職活動の書籍にもかいてあることのある「逃げるための転職なら辞めておけ」という文言ですが、今まではどっちつかず(プラスマイナス両方の意味で環境を変えたい)で転職活動をしていました。
はじめは現職の待遇やいろいろな面に不満(マイナス)があることが転職理由として大きかったのですが、よくよく将来のビジョンを考えてみると、あることが引っ掛かりました。
それは、「今のままだと便利屋のままで終わる。今後、何かあったときに通用しなくなる」という不安です。そうなってくると、「逃げる」うんぬんではなく、生き残るために転職活動をする必要が見えてきます。
「将来のビジョン」を思い描けるか
「今のままだと通用しなくなる」ということがうすうすとわかり、将来のビジョンが見えなくなりました。「漠然と今の作業をこなすだけ」のビジョンなら見えますが、この先に何かあった場合に対応(転職)できなくなります。
「PG→社内SE」と来て、コミュ力は格段に上がったのですが、プログラミングの技術的なスキルがだいぶ衰えました。というのも、今は何か不具合があるたびに、調査はするものの回収は保守の依頼先に投げるだけ。
いろいろなシステムや会社の流れ、各部門の役割など「広く浅く」は知ることができたけど、「深く」理解できていない。技術的な知識が広いけど浅い状況で、このままだと将来的に危ない。
「今の自分」にできることって何だろう
逆に、今の自分にできることについて考えてみました。一言でいうと、「対外調整力(とはいえペーペーですが)」でしょうか。今までにいろいろなインフラ周りやシステム周りで導入をしてきましたが、何度も業者の選定~導入、保守までやりとりをしてきました。
本当に簡単にまとめると「コミュ力」です。以前、PGの時代は「電話やメールなんてしたくない!情報共有苦手!」でしたが、そのあたりは全く抵抗がなくなりました。
また、社内だけでなく社外の方(といっても関係性はこちらがお客ですが)とのやり取りも増え、コミュニケーションについてはそれなりにこなせるようになってきました。
ということで、技術的な部分はまた勉強し直しですが、「社内SEで得た強み」について気が付くことができました。これって、意外と活かせるのではないでしょうか?
「将来のビジョン」が見えてきた
「社内SEで得た強み」×「技術的な知識」ってけっこう需要あると思うんです。人と接することが得意な技術屋さん。もともとできる方もたくさんおられますし、そういう方にとっては当たり前かもしれません。
ただ、超ネガティブで吃音ばかり気にしていた私が、一皮むけてといいますか、人なりにはコミュニケーションできるようになり、それで技術的にも秀でていたら、いろいろなことができるような気がしてきたのです。
となると、「新しい技術に触れて、ひたすら実務的に技術を磨くしかない」との結論に至りました。今後の社会を生き抜くためにも必要なことです。
まとめ
「なぜ転職するのか」という根本的な疑問から始まった話です。走って疲れて頭を切り替えて、紙に書きだしてまとめていくと、将来のビジョンが見えてきました。
意外と同じような方って多いのではないでしょうか。「転職したいけど、現職のマイナスを払しょくするために、環境を変えるために転職したい」という方。私も今回、考えるまでは同じでした。
私の転職活動のはじまりは、「現職の待遇がよくなく、環境を変えるため」でした。ただ考え直してみると、今後の将来を見据えると、「するべくして転職する」のだと再認識できました。
まとめのまとめ
今まで、面接の際の「将来のビジョン」や「退職理由」について、あまり胸張って強く言えていませんでした。ただ、これからは違います。明確に「将来のビジョンに向かっていく」という気持ちで挑むことができます。
「なぜ転職するのか」は根本的な問題の話ではありますが、マイナスイメージ強めで転職を検討されている方は一度、振り返って、将来をイメージしてみてはいかがでしょうか。
私のように、明確にやるべきことが見えて、転職に対するプラスの熱量が出てくるかもしれません。いや、出てくると思います。その熱量があれば、転職活動もきっとうまくいくと思います。