今までの振り返り

今の状況など
隠れ吃音、吃音コンプレックスと付き合いながら30代前半で転職4回目。もうすぐ3ヶ月が経とうとしています。転職としてはステップアップしているとは思いますし、引っ越しして環境が変わった今、久しぶりのブログ更新ついでに人生の振り返りをしてみようと思います。
吃音については学生時代の方がひどくコンプレックスでしたが、もう10年以上前のことをしっかりブログにするには思い出したりいろいろ記憶を整理しないと書けそうにないです。そのため今回は、社会人になってからを振り返ります。
変われなかった1社目2社目
とにかく1社目では吃音も含めてコミュニケーションがとるのが本当に大変で、ストレスに感じすぎ、すぐに辞めてしまいました。今でも転職の際に引っかかりますし、辞めていなければ・・と思うこともありますが、当時はそれだけ吃音も含めてコミュニケーションがとるのが苦手、ストレスになっていました。
1社目を辞めてからウェブの学校に通ったり、アルバイトなどをしたりしていました。この頃も特に吃音についてはかなりのコンプレックスであり、この気持ちには特に変化も進歩もありませんでした。
2社目は1社目と同じプログラマの会社でした。正直、ここでも吃音に対するコンプレックスはそこまで変わりませんでしたが、その会社の先輩によく飲みに連れられて、無理やり女の子に声をかけさせられたりしていました。その中で少しずつ「異性と話す」ことについては抵抗がなくなっていったことを覚えています。
大きな転機となった3社目
4年ほど勤めていた3社目。本当にご縁だけで入れたような3社目です。ここで大きな転機となったのが業種の変更。急にプログラマから社内SEになったのです。社内SEは正直けっこうコミュニケーションをとる必要があります。
今までのプログラマの経験としては大きな会社に常駐していることが多く、社内SEの頃と比べてほとんど全くと言っていいほどコミュニケーションをとることが少なかったです。そのためコミュニケーションスキルとしては1社目の時から全く向上していませんでした。
しかし、社内SEになったからにはそうは言ってられません。ヘルプデスクや打ち合わせなどコミュニケーションをとる必要性が多々あり、いやでも発言や電話などの対応をする必要が出てきました。ここでかなり否応でもコミュニケーションスキルは上達したと思います。
結婚を前提にお付き合いする女性との出会い
そんなこんなで3社目の時はちょうど30歳。吃音というコンプレックスはあれどもそろそろ結婚もしたいと考えていた時期です。いろいろご縁があり、その時に出会った今付き合っている彼女とは結婚を前提に付き合っております。
この人と出会えたからなんとか人生を頑張れている気がします。それくらい大きなターニングポイントとなりました。ちなみにですが、付き合ってすぐに吃音については打ち明けました。彼女は学生時代の知り合いで吃音の知り合いがいたそうで、すんなりと受け止めてくれた時は本当に嬉しかったです。
人生を前向きに進めるには?

大事にしていること
個人的に大事にしていることは、「ご縁」あとは「やり遂げること」です。きっかけは思いがけないご縁から始まることが多く、やり遂げていれば人は見捨てないからです。この2つを私は大事にしています。
ご縁はあらゆるものに
正直、4社目の転職に成功したときはいろいろな運が重なって奇跡的に勝ち取ったものでした。今の彼女と出会ったのだって、婚活パーティでうまくいかなくてその後、飲み直しにいったことがきっかけでした。どこにきっかけが落ちているかなんてわからないのです。
何か書籍を読んだわけでもないですが、本当に今いる人生の地点というのは本当に小さな、だけど本当にたくさんのご縁が集まってできているのだと思います。あの時違うことをしていれば全く違う人生だったでしょうし、その1つ1つのご縁を大事にするべきだと思います。
やり遂げる人から人は去らない
これは仕事上の自分ルールでもありますが、プライベートでもその通りで、お願いされた時にやり遂げていれば人が去ることはないです。また頼んでくれますし、こちらが困っていることがあれば助けてくれます。
「やり遂げる」とは本来は「完遂する」ということなのでしょうが、できていなくてもOK。完全にはできていなくても自分なりにやりきっていれば姿勢は伝わります。その積み重ねが大事だと思います。
コンプレックスでも諦めない
あとは30越えても何事も諦めないこと。人生の転機となった3社目に入ったのは30手前でしたし、今の彼女と出会ったのは30の時でした。歳や状況なんて関係ありません。
ご縁によるきっかけさえあればいくらでも人は変われます。「自分は変われない、できない」と諦めさえしなければ、きっかけはまだ無数にあるわけで、そのきっかけによって本当に大きく人生が変わることがあります。
吃音コンプレックスの対処法

他人にできて私にできない、は通用しないから
以前の私のようにコミュニケーションが取れない、苦手という人からすると本当に辛いですが、「他人にできて自分ができない」は一般的な社会では通用しません。特にビジネスの場では当たり前のようにできなければいけません。
ただ、隣の席のAさんのように口達者にスラスラと物事を言ったりコミュニケーションができたりしなくてもいいです。過去の私はよくそういう風に他人を見て落ち込むこともありましたが、自分なりのやり方でコミュニケーションを取れればOKです。
自分なりの対処法を考える
私、報連相は苦手です。というよりそもそも口で物事を伝えるのが苦手。話すことに必死で要点が伝わらないことが過去にはありました。そういう時はあらかじめ準備する、物事を伝える自分ルールを使ってそれに毎回当てはめる、メールで要点を伝えてから口頭で伝える、いくらでも対処法があります。
コミュニケーション系の自己啓発本はかなり読みましたが、やはり実践しないと意味がないです。自分ができる範囲、実践できそうなことだけでもやってみると意外とできることもあるので、読むだけではなく実践しましょう。
歳をとるにつれての気持ちの変化
これも大きいです。もう30も超えると、確かに吃音の調子がいい悪いは感じますが、吃音自体に対して考えて落ち込んだりすることがかなり減りました。いつか治るかな…と思いながら今でも吃音ですが、そんなに気にしていません。
思えば学生の頃は本当にトラウマで大学時代に必修の発表授業をボイコットして留年したこともありました。それくらい本当にコンプレックスが酷かったのですが、やはり歳をとるを変わってくるのでしょうか。
自分なりの吃音との付き合い方

諦めない、けど諦める
「吃音だから・・」と諦めないこと。人並み、もしくはそれ以上の幸せを掴むことはできます。無数に転がっているきっかけと出会っていないだけ、ご縁次第でいくらでも人は変われます。
ただ、吃音を治すことは諦めています。もう吃音とは20年以上の付き合いで、30過ぎても調子のいい悪いがある時点で治らないでしょう。そもそも治ればいいとは思いますが、無理して直そうとは思いません。だって、吃音でも幸せですもの。
人に打ち明けられるようになれば大進歩
学生時代の私はコンプレックスすぎて本当に誰にも相談できませんでした。吃音は他人から見えないですし、私のようにうまく隠すことができる人もいます。だからこそ人の見えないところで本当に辛い思いをしているのですが。
逆に言えば人に打ち明けるのに抵抗がなくなればすごい大進歩だと思います。今の私は「必要あれば打ち明けられる」くらいの気持ちですが、そんな誰でも(例えば会社のそんなに仲良くない同じ部署の人など)言えるわけではないです。
「人に打ち明けろ」というわけではないです。ただ言えるくらいになっていれば、吃音に対して実はそこまで囚われていないのではないでしょうか。
セルフケアを忘れずに
最後に、セルフケアを忘れずに。吃音で「話せない、話したが失敗した」ことは悪いことではないです。単に吃音の調子が悪かっただけ、緊張するなどその場の環境によるものかもしれません。
そういう時に自分を責めないでください。過去に私がそうであったように責めてしまう気持ちはわかるのですが、いいことは何もないです。逆に、うまく言えた時に自分を褒めてあげましょう。その積み重ねが大事なのです。
まとめ

私なりの考え
とにかく信条を持って、ご縁を大切にしていればきっとうまくいきます。私はいろいろと人生が軌道に乗り出したのが30くらいからでそれまではボロボロでした。それでも、なんとか人並みの、人一倍の幸せは感じています。
- 30代からでも人は変われる
- ご縁を大事に、信条を持って取り組む
上に30代と書いていますが、実際いくつになっても人は変われると思います。たとえ人に言えないコンプレックスがあるとしても。どこに転がっているかわからないご縁を大事に拾い、自分の信条を持って取り組み続ければ、あなたは変われます。