問い合わせ:Outlookが使えない

「パスワードを入力してください」というエラー表示
今回はとある部署より問い合わせがあった「Outlookが使用できない」というものです。電話越しに話を聞くと、どうやら「パスワードを入力してください」というメッセージがOutlookの右下に出るのだが、クリックしても反応がなく送受信できないというもの。
そんな不具合聞いたことないし、みたこともないけど、とりあえずアカウントの入れ直し(削除→新規追加)できればいいじゃん、ってことで対応してみました。というのも、会社で管理しているMicrosoft365アカウントなので消してもクラウドに情報があります。
アカウントの削除→新規追加を試みるものの、失敗
早速現場で作業開始です。依頼者のPCで作業するのですが、この操作が失敗するのです。アカウントの削除は問題なくできるのですが、新規追加ができません。Outlookでメールが見られなくなる(最悪、Web版で見られますが・・)のでこれはよくない。
ちなみにですが、削除→追加作業をする前だと、たしかに「パスワードを入力してください」との表示がOutlookの右下に出ていたのですが、クリックしても何も起こらず。いえ、実際には一瞬だけ、コンマ3秒ほどウィンドウが出ているように見えるのですが、一瞬で消えるので何も対応できないのです。どうすべきか・・
状況:職場または会社のアカウントの追加ができない?

今回追加できないのは会社で管理しているアカウント
よくよく調べていくと、他のユーザアカウントでは新規追加できたり、普通に削除→追加ができたりします。さらに調べると、問題のユーザアカウントでできない操作があって、それが「職場または会社アカウントの追加」なのです。
この「職場または会社アカウントの追加」ができればOutlookも使えそうなのですが、この操作だけができないのです。具体的にはできないというよりは、ログインできない感じ。他のアカウントではすんなりログインできるのですが、問題のアカウントではログインできず、「IT管理者に問い合わせてください」との表示が出ます。いや、IT管理者は私なのですが・・
他のユーザアカウントでは普通に新規追加できる
ちなみにですが他のユーザではアカウントを普通に新規追加できますし、問題のアカウントでもOutlook以外の他のアプリなら右上のログイン名に、そのアカウント名が表示されているのに、なぜ問題のアカウントだけ追加できないのか。
そして、なぜ問題のアカウントでは「職場または会社アカウントの追加」ができないのか。他のアカウントとの違いはここのようで、やっぱりここを解決すればなんとかOutlookが使えそうだと思うものの、次の一手が見つからない。仕方がない、復元するか。
これで解決?システムの復元

ダメもとでシステムの復元
あまり期待もせず、ダメでもともとシステムの復元でとりあえず不具合の発生した前日に戻します。プログラムなどに影響はありますが、たしか個人のデータなどは影響がない(もともとOneDriveで保存されているし)はずなので、システムの復元を開始。
2〜30分で操作が終わった結果、システムの復元が失敗しました。この時点では不具合が起きていない状況に戻るのかと思いきや、システムの復元が失敗。
なぜかMicrosoftアカウントが追加できるように
システムの復元が失敗してしまい、途方に暮れていたのですが、何気なく「職場または会社アカウントの追加」をしてみたところ、できるじゃないですか。Microsoftアカウントの追加が。
Microsoftアカウントの追加ができた後でOutlookを開くと自動的に送受信が始まりました。これ、来たやんー!原因はよくわかりませんが、直ったのでしょうか。とりあえず様子見してもらっていましたが1週間経っても問題ないので解決したのでしょう。
振り返り:原因は謎のまま

「パスワードを入力してください」の原因は?
結局、この不具合の原因は謎、解決方法もなく、ただシステムの復元をしたところ失敗に終わったのですが次のタイミングからアカウントの追加ができるようになった、という話です。
ただ、この方法は運よく直っただけなのか、それともシステムの復元が失敗したのにシステム的に何か変更があったのか、よくわからないので非推奨です。そもそもこれを見て試されて失敗しても責任は負いません。
今回はシステムの復元で直ったが非推奨
ダメで元々のシステムの復元で直った、今回の「パスワードを入力してください」の不具合の話を備忘録として書いてみました。といっても原因も何も分かっていないので備忘録として残していいのか謎ですが。
「パスワードを入力してください」が表示されたとき、問題のあるアカウントはもちろん、比較用に別のユーザアカウントでログインして確認してみてください。その中で操作に違いがあればそこに注目して対応を考えていきましょう。私は「職場または会社アカウントの追加」に注目していましたが、他にもみるべき箇所はあるかもしれません。